これからの新しい医療のかたち
病院には、さまざまな症状や悩みを抱えた方が来院されます。
このような症状や悩みの背景には、私たちが気づいていない多くの問題が隠されています。治療する前には、まず医師と患者はこのような問題を認識し、共有することが大切であると考えています。
では、私たちはその問題に気づくためにどうしたらいのでしょうか?
ひとつには、「現象」と「原因」を分けて考えることです。
「現象」に対して、対症療法をしても「原因」は治っていないのですから、また別の形で問題は出てきます。その場しのぎの解決法では、またその「現象」に対症療法を繰り返すことになり、問題は解決しません。
きちんと「原因」を調べて、その「原因」を取り除くことが、「真の治療」なのです。
そして、もう一つには全体を俯瞰(ふかん)してみることです。
今までの医療は細分化、専門化することで発展してきました。
その反面、ものを見たり考えたりする視野が狭くなり、大切なことを見落とすこともあります。全体を見ているからこそ、問題に気づき考えることができるのです。
今、「医療の本質」が求められています。
そのためには総合的な見方や考え方で、きちんとした問題解決することが重要なのです。つまり、総合的な診査・診断をし、一貫した治療のできる総合診療がこれからの新しい医療かたちであると考えています。
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